先週一週間。大げさに言えば、雪と格闘しておりました。よく群馬県といいますと、冬には雪がこんもりとしていて、雪国とい うイメージを抱く方がいます。しかし尾瀬・水上や草津エリアならともかく、当社が所在する伊勢崎市においてはそれは当てはまりません。むしろ低気圧が太平 洋側に来ると、都内や九州の方が冬は雪が降って大変だなあ、という印象を私などは持っておりまして、それくらい降らないエリアです。
仮に降ったとしても、大体翌日には溶けて水になってしまうような場合が多く、それゆえスタットレスタイヤやチェーンさえ持たない人が、結構多かったりします。
そんな雪に対して警戒心の無いエリアに、2/14から15にかけて、大雪が降りました。かつて、一晩にこれほど雪が積もったことはありません。記録がないというのだから、間違いないでしょう。当社の庭には雪が60センチ位つもり、車の出し入れができない状況になりました。
もちろん民家についても同様です。私が住むエリアのカーポート。雪が降った晩に、除雪をしなかったカーポートのほとんどは倒壊しました。雪下ろしを夕方した人でも、翌朝早い段階でやらなかった人の屋根は落ちてしまいました。
私自身は、雪が止んだ15日当日は、全く何もできない状況でした。あまりの雪の量に、何も出来ないと諦めてしまいました。そして雪が止めば、いつものように直ぐ溶けて無くなるだろうと、甘い考えを抱いていました。
しかし翌日になっても、状況はほとんど変わりませんでした。車も出せない状況が続きました。ですが朝9時頃だったか、これは自分たちでどうにかしなくてはダメだと思うようになりました。スコップを持って外に出ると、同じような思いの人が三々五々道にでて来ていました。
これまで20年程住んでいて、ほとんど話したことが無いような人達が、お互いに声を掛け合って、雪かき作業が始まりました。大人から小さな女の子までが道 にでて、作業をしだしたのです。12、3人はいたでしょうか?2,3時間で大きな通りに出られる位の雪かきができました。同時にカーポートに埋まった車の 救出作業もみんなでやりました。
お互い多分名前もよく知らないまま一緒に作業をしたことで、どうにか日常生活を取り戻すことができるようになったわけです。結果的にそういう作業集団があちこちにできて、掛け合って困難な状況を乗りきりました。
比較にならないと思うし、私自身も被災地へボランティアに行った経験で、こんなものではないのはわかっているのですが、あの震災が起こった直後、現地では こうした光景があちらこちらで見られたのかな?と想像した次第です。同時に、災害があまり無いと言われる、内陸県ですが、今回のことを教訓に普段から災害 に備える動きをしなくてはダメだと感じました。音頭を取るのは誰になるのか?自ずと答えはでていると思います。そうした動きが、この町からでてくることを 今期待しています。
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