ゆるキャラという言葉が市民権を得て久しいですが、もともとこれは「みうらじゅん」氏がつくった造語。イカ天に出たりしてるころから、氏のファンであった私は、これにすぐさま反応してずーと注視・注目しておりました。確かそれが2000年の最初の頃でしたでしょうか?ご当地の色んな名物や名所、文化、風土等を取り入れて、渾然一体となった異様なマスコット。それらをよせばいいのに着ぐるみ化して、各種イベントや街の行事に、これまたご当地選出のキャンペーンガールと一緒にPRするべく手を振ったり、体を揺すったりする様は近寄りがたく、一種滑稽でもありました。そういうマスコット達に注目し、「ゆるキャラ」というレッテルを貼って、メディアを通じて広まりだしたのが10年程前からでしょうか?ひこにゃん、せんとくん、くまもん、ふなっしー等、テレビCMに出るようなスターも登場し、ゆるキャラサミット、ゆるキャラグランプリの開催など、「日本総どーかしてるよ的イベント」が、ここ4,5年でさらにあと押ししてるのかもしれません。広まってますよね。
最初はネガティブなイメージもあった「ゆるキャラ」達ですが、みうら氏いわく「勘違いされて」「いいもの」というイメージに変わってきていて、私個人的にもこれはもう「ゆるくない(キャラ立ちしてる)」キャラでさえ、「ゆるキャラ」という範疇に入れるべく、いい年こいたオヤジや高学歴な人達が一生懸命ご当地キャラを生み出すべく努力している様は、果たして良いのか悪いのか?ちょっと疑問にも思ったりします(笑)
最初はこういう文化が認知されて広まる国って、たぶん文化レベルが高いのではないか?と全く根拠も無く思っていた私ですが、ここまで次から次へと生み出されてくると、果たしてこの国の人達は大丈夫なのか?と、半ばあきれるかのごとく思ってしまうのです(笑)。ちなみに今、私の手元にあるパンフレット「第二回ゆるキャラサミットin羽生」の2011年公式ガイドブック(定価200円)には、すでに150以上のゆるキャラ達が掲載されています。現在ではいったいどのくらいのゆるキャラ達が生まれているのか?全く不明です。
伊勢崎市のゆるキャラについてお話ししますと、数年前まで伊勢崎商工会議所青年部に属していた私は、2005年11月の第一回もんじゃ祭り開催の為の準備(企画作成、グランドデザイン等作成)を前年度から行っておりました。そうした準備の中で、マスコットキャラクターについても定めようということになったわけです。そこでデザインを学ぶ地元の学生さんにキャラクターを提案してもらって、その中から選ぶことになりました。そんなコンペを経て、多数の作品から選ばれたのが「もじゃろー」です。裏話をしますと、実はキャラクターには別案が有り、そちらのほうが僅かですが支持を得ていました。(決定直前まで)しかし私には、その原案はキャラクターというよりはもんじゃ祭り用イラストにも見え、将来的に着ぐるみ等にするにはキャラが立ちすぎていて扱いづらいのでは?と直感的に感じました。そのため、責任者権限として「もじゃろー」をプッシュした記憶があります。(ゆるキャラという言葉はありましたし、私自身はそれを意識していたし、好きでしたので、ゆるキャラブームがきっと来る!と感じていたからそうしたのですが・・・・)
あれから10年以上が経ちました。もんじゃまつりから生まれた「もじゃろー」は、伊勢崎商工会議所の職員の方の名刺にも刷られる(やっと)ようになり、色んなイベントに出るようになりました。後輩たちももじゃろーを可愛がってくれるようになりました。そして世の中の流れなのでしょうね。伊勢崎市にも公式キャラクターが登場しました。「くわまる」です。ちなみに「もじゃろー」は伊勢崎市公認です。実は非公認キャラクターが最近は流行りでもあるんですが、そういう意味ではもじゃろーは正統派なゆるキャラなんですよね。私も誕生に関わったゆるきゃら「もじゃろー」。先日市役所へお邪魔したら、くわまると仲良く並んで出迎えてくれました。嬉しいですね。
もちろん左がくわまる、右がもじゃろーです。どっちも可愛いでしょ。
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