一般家庭に眠る不用品のお片付けや、遺品整理を「かたづけダンベぇ」というブランド名で始めて早4年目。その間いろいろなことがありました。そしていろいろなことに気が付きました。その中で一番我々が予想はしていたけれど思うことは、やはり「少子高齢化」の問題です。「一人暮らしをしている親が、施設に入るので不用品を処分して欲しい。」「親が亡くなって空き家になってしまった実家を片付けて欲しい(その後、解体して更地にする。自分は離れた場所に家を持っているので)」。こうしたご相談は日常茶飯事です。それよりも深刻なのは、孤独死の問題です。残された親族・関係者の悲しみはもとより、例えば死後一定時間が経ってしまったため、部屋を原状復帰にかなり費用がかかる等の問題が発生することがあります。賃貸物件であれば、大家さんや管理会社様にも大変なご迷惑がかかることが予想されます。先日弊社で対応させていただいた案件は、、そんな事案でした。賃貸物件で死後かなり時間が経ってしまい、原状回復に向けリフォームも含めてご提案しましたが、金額面での条件が合いませんでした。結局遺品の撤去とオゾンによる消臭・滅菌、簡易清掃で終わりました。恐らくそのお部屋は賃貸としては使えず、封印になるのでは?と思います。こうした事案に直面するたびに、いわゆる機械による「見守り」ができないのかな?と思っていました。そんな中、ある見守りサービス提供会社と出会い、この春からかたづけダンベぇとして「見守りサービス」に取り組むこととした次第です。
この会社が提供するサービスは、センサーを数個設置し独居者を見守るタイプのものです。ですがそれだけでなく大きな特徴は、あまり他社ではみかけない、24時間365日、いつでもつながる緊急の「コールセンター」を持っていることです。本体装置にある「緊急」と書かれた大きなボタンを押せば、即コールセンターにつながります。更に本体にあるスピーカーを通じ、電話をかけなくてもそのまま「会話」ができます。またコールセンターには常駐の看護師さんなどが居て、症状を聞いて必要があれば躊躇なく「救急車の要請」をします。オプションですが、センサーを火災報知器と連動させておいてセンター側から異常を発見して呼びかけることもあります。当然、必要があれば躊躇なく「消防車の派遣要請」をします。これ以外にも、「相談」ボタンもあり、これを押すと、予め設定しておいた「家族」や「お友達」、あるいは当社の様な設置業者につながります。(どういう設定にもできます。)提供会社に聞くと、相談内容は色々。「タクシー呼んで欲しい」「買い物して欲しい」「雨漏りがするんだけど」、中には「雨戸を閉めにきて欲しい」等々さまざまな依頼や相談があるそうです。既に全国に15000箇所、我々の様な一般業者が窓口になったり、時に行政側とタッグを組んで行政が設置を促したりする等して普及を促進しているとのことです。
本体です。緊急ボタンと相談ボタン。押せばスピーカーを通じて会話が出来ます。
先日、設置に向けて、研修を受けて来ました。そんなに難しい設置作業ではないですが、市内の専門業者が協力してくれることになり、一緒に受けて参りました。皆様の中で、もし気になる「独居の方」がいらっしゃったら、この見守りサービス、ご検討なされたらどうでしょうか?とてもいいサービスだと思います。個人的に親族に導入したらどうかな?と思っています。気になる方いらっしゃいましたら、是非弊社にご相談下さい。
研修の様子
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