14年ほど前。ある会の企画で、桐生市の大川美術館へ行く機会がありました。知っている人も多いと思いますが、創設者の大川館長は今は無きダイエーの元副社長。そして美術館になっている場所は、元西友の社員寮。恥ずかしながらそれまで大川美術館の存在も、ましてや絵画鑑賞というか、美術館へ行くこともめったになかった私。しかしながらその会で行った、大川美術館。そしてその時に館内を車椅子に乗って案内してくれた、大川館長のお話に感銘し、にわか美術ファンになりました。その時の話で一番覚えているのは、作者なんか関係ない、自分が良いと思う絵が良い絵だということです。さらによく絵がわからないという人がいるけれど、別にわからなくて良い。わかろうとする必要などない。絵を見て、貴方がそう思うならそれが貴方の見方なんだから、それに良いも悪いも無い。そんな趣旨のことを話してくれたように記憶しています(間違っていたらごめんなさい)。その話は私にとって、目から鱗でありました。なぜならばそれまで私は、有名な美術品を見るたびに、何かを理解しようと必死になっていたような気がするからです。別に理解する必要は無い。感じたままで良い。と、大川館長に言われて、一気に美術が好きになりました。
以来、大川美術館のパーソナルメンバーになり、現在に至ってます。毎年わずかですが会費を払っていますが、「個人では買えないだろう絵画を、大川美術館経由で買ってもらって、時折それを見に行ければ。」というつもりで継続させてもらっています。よく個人の収集家が、収集した絵を寄贈する例がありますが、何となくわかります。個人で持っているよりもきちんとした施設で管理してもらって、色々な方に見てもらうほうが絵にとっては良いことだと思うからです。
今年も年会費を払い、1年間のパスが届きました。これを持っていれば、私と同伴者は無料で美術館に入ることができます。恐らく収蔵数ではこのクラスの美術館としては多くの作品を所有している大川美術館。故大川館長の意思を継いで、これからも我々を魅了し続けて欲しいと思うのです。
~伊勢崎市・前橋市・桐生市・太田市・みどり市の不用品回収や実家・空家のお片付け・整理を行なうかたづけダンベぇのブログです。~
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