誰かの支出は、誰かの収入になる。そして誰かの収入は、誰かの支出でもある。商売をやっていると、こういう言葉がスッと腑に落ちる。逆にいうと自らリスクをとってビジネスをしていない人には、よく分からないかもしれません。仕方ないと思います。
でも政治家や官僚と呼ばれる人には是非知っていて?わかってもらいたいと、個人的には思うのです。経済に関する知見は、もうその種の人たちには必須ですよね。なぜならば経済がダメになると、国がおかしくなってしまうから。それは過去の歴史が示しているわけで、経済が落ち込み、世の中がニッチもさっちも行かなくなると、過激な思想も生まれてきたりするようです。歴史上の大きな出来事の裏には、経済の悪化があったりします。
先日、たまたまアマゾンで1円で買ったこの本(送料別)。
読み出して、今、アメリカが200兆ドル規模の財政出動を行い、ゼロ金利政策等の金融緩和をやります!って早々と言ってることの意味がわかってきました。ちゃんとあの国は、日本のバブル崩壊を研究し、先のリーマンショックでの自らの成功体験等に学んでいるんですね。どうすればどうできるだろうって、意志をもってやってる。たぶん。ロジックに基づいてやってるから、足らなきゃ追加。やり過ぎたら徐々に打ち止めになるんでしょうから。そしてヨーロッパでは、あの緊縮大好きなドイツでさえ、なんかやるときゃやるぜっていうスタンス。もちろん同様の知見があるのでしょうね。
翻って我が日本。これまでのところ、なんかパッとした対策はでてきてない感じ。国を動かしている人たちが、GDPが落ち込むことの意味を分かっていれば、こりゃ偉いことになる。なんとかせねばって条件反射的に思えると思うのですが。まあ昨年増税を進めたわけですもんね。しょうがないですよね。そういう思考なんでしょうから。国が豊かになるのが嫌なのかな?
とにかくGDPが伸びない中で、もしくは落ち込む中でビジネスをやるっていうのは、結局パイの食い合いになると思います。誰かの頑張りは、誰かのマイナスになっちゃう。私は自分たちの子供の世代には、緩やかに毎年2%くらいは成長して、頑張った人は頑張ったなりに、そうでない人もそれなりに所得が増えたり、食っていける日本であるといいなと思います。今回の件は不謹慎を承知でいうと、今までの日本を色々な意味で変えるチャンスかもしれません。国富論じゃないですが、神の見えざる手が動いたのかな?
とにかくここ数日で出てくるであろう、経済への影響を最小限にし、収束後にV字回復できるような施作に期待したいと思います そしてその波に乗れるように頑張ります!